Happy Mondaysの記事・ニュース・画像一覧

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ドラッグから強盗まで悪行の限りを尽くしてきたショーン・ライダー(vo)率いるマンチェスターのギャング団、ハッピー・マンデイズ。彼らのチンピラ・キャラと、ダンス・ミュージック/ロックの融合というスタイルは、UKロック・リスナーにとって衝撃だった。そして、80年代末から巻き起こったマンチェスター・ムーヴメントをストーン・ローゼズと共に盛り立てる結果となったのである。
ダンサブルでファンキーなグルーヴの上を暴れまわる、労働者階級ゆえの鬱積した感情を辛辣に吐露するライダーの歌詞、そして、フィジカルな側面から精神の開放を表現するベズのヴァイブ(=変なダンス)——パンク・ムーヴメントから綿々と受け継がれてきた、「ユナイテッド・キングダムっつう国は愛してるんだけど、そのシステムだけは鼻持ちならねぇ」といったアイロニカルでダークな愛国心に、ダンス・ミュージックの享楽性を持ち込んだ彼らの功績はあまりにも大きい。
93年に解散後、ライダーはベズと共にブラック・グレイプを率いて活動していたが、99年に突然マンデイズを再結成させ断続的に活動している。