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ペイズリー・アンダーグラウンド(80年代初頭のサイケデリック・ムーヴメント)の中核を担ったグリーン・オン・レッド。凶暴なミック・ジャガーといった趣のダン・スチュアート(vo)を中心とし、ファズ・ギターやオルガンをフィーチャーしたガレージ・サウンドを展開した。
しかし、3rdアルバム『Gas Food Lodging』(85年)でチャック・プロフィット(g)が加わると、カントリー・ロックに急接近。同年の『No Free Lunch』では、もちまえのダーティさでルーツ・ロックを料理し、ニール・ヤング&クレイジー・ホースがウィリー・ネルソンを手荒くカヴァーしたような(実際、グリーン・オン・レッドはウィリー・ネルソンをカヴァーしている)サウンドを披露した。『Here Come the Snakes』(89年)からは、スチュアートとプロフィットのデュオになり、ジャガー/リチャーズばりのコンビネーションを聴かせる。以後、92年まで活動を続けるも、すでにソロ・アルバムをリリースしていたプロフィットが完全に独立、バンドは解散となった。
結局大ブレイクを果たせなかったグリーン・オン・レッドだが、90年代のオルタナ・カントリー勢に与えた影響は大きい——60年代から受け継いだカントリーの聖火を消すことなく、ウィルコやサン・ヴォルトに手渡したのである。

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