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ヒップホップの生き証人/生き字引/フロンティア/パイオニア……。
そんなグランドマスター・フラッシュのヒップホップ・ヒストリーが始まったのは、ブロック・パーティでクール・ハークのDJプレイを観た時からだった。その後、フラッシュはDJスキルを日々磨き続け、MCをつけながらDJをするようになっていく。それが伝説のグループ、グランドマスター・フラッシュ&フューリアス5の結成へと繋がっていくのである。
とにかく80年代前半における彼のDJプレイは革新的で、レコードのおいしい部分だけを次々とクイック・ミックス(リズムを崩すことなく!)し、オーディエンスをロックしていった。そのテクニックを存分に堪能できるのが、ターンテーブル3台を駆使してライヴ・レコーディングされた81年の「アドヴェンチャー・オブ・グランドマスター・フラッシュ・オン・ザ・ウィール・オブ・スティール」(聴きゃ即死!)だ。
またフューリアス5の集団MCは、突き抜けんばかりに陽気なラップ、リズミカルなかけ合い、臨場感たっぷりのコール&レスポンスなどを披露。まさにド派手なパーティ状態である。ちなみに、現在ラッパーのライヴでは当たり前となっているフレーズ“Yes Yes Y'all”は、メンバーであるキッド・クリオールが考案したものだそう。
しかし、90年代に入ってからはそれほど表立った活動を行っていなかったフラッシュ。だが、98年にソロ名義のアルバム『フラッシュ・イズ・バック』を突然発表。彼が今まで培ってきたDJとしての才能/センスをフルに発揮、エレクトロ/ヒップホップ/ビッグビートといったさまざまな要素をたっぷり盛り込んだ快作品に仕上がっている。さらに02年以降にも『オフィシャル・アドヴェンチャーズ・オブ・グランドマスター・フラッシュ』なども発表している。
小さなコミュニティだったヒップホップが今や世界中に広がっているという事実を、フラッシュの存在抜きに語ることはできない。彼はクラブ・プレイ/ラジオDJ/プロデューサーとして未だ現役であり、とことんDJイズムを貫き通しているヒップホップ・レジェンドなのだ。

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