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49年、イリノイ州シカゴ生まれ。テネシー州ジャクソンで祖母に育てられたが、13歳でニューヨークに移住。12歳になるまでに2冊の本(『The Vulture』と『The Nigger Factory』)や詩集を出版している。ギル・スコット・ヘロンは早熟の天才なのだ。
その後、リンカーン大学に在学中、同大学の学生でミュージシャンでもあるブライアン・ジャクソンと運命的な出会いを果たす。72年にはそのジャクソンとともに、ジャズ/ソウル/ラップをオリジナルの感性で融合したバンド=ミッドナイト・バンドを結成し、アルバム『スモール・トーク・アット125thアンド・レノックス』を発表(同名の詩集も出版)。その大半はポエトリーで構成されており、続くアルバムでも特異な詩才を存分に発揮していた。
そんなへロンは作詞家としての才能も徐々に開花させ、ラベルやエスター・フィリップスといったアーティストたちからカヴァーされるように。その一方で、自身が創作するサウンドはジャズ色の濃いサウンドからよりポップなものに移行、ディスコ調のシングル「ヨハネスブルグ」をヒットさせてもいる。
全音楽シーンのなかでも、80sのベスト・アルバムのひとつと名高い『リフレクションズ』をリリースしているヘロン。そんな彼は、歌を通して痛烈な政治批判をすることでも有名である。また、90sに入るとラップの目覚ましい進化に再度着目し、94年には10年ぶりのアルバム『スピリッツ』を発表。若い世代のラップ・アーティストたちに対し、ラップそのものの在り方についての力強いメッセージを投げかけた。

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