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"一発屋"とまではいわないが、限りなくそれに近い……。極めて短命に終わったキワモノ集団。
前身バンド、ビッグ・イン・ジャパンがリヴァプールで結成されたのは80年のことだ。その後フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドと改名し、トレヴァー・ホーンの主宰する<ZTT>レーベルと契約。1stシングル「リラックス」(83年)は、メンバー全員がゲイという事実/コミカルなプロモーション・ヴィデオも相まって、英米両ヒット・チャートのNo.1を獲得する。続く2枚組アルバム『プレジャードーム』(84年)は、瞬く間にチャートを駆け昇り、同年の2ndシングル「トゥ・トライブス」も大ヒットを記録。当時最新鋭の機材サンプラーを駆使したサウンド(ちなみにサンプルされたのは、レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムのドラム)は、斬新なダンス・ミュージックとして熱狂的に受け入れられた。また、セックス・ピストルズを売り出したマルコム・マクラーレンのような役割をトレヴァー・ホーンが担い、7インチ/12インチではヴァージョンの違うシングルを乱発、「フランキー……といった」ロゴをあしらったTシャツが爆発的なセールスを記録——フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドを社会現象にまで昇華させたのだ。
しかし、津波のように押し寄せたブームも、まるで何事もなかったかのごとく引き、2ndアルバム『リヴァプール』(86年)をリリースするものの、さして話題になることもなくバンドはそのまま解散してしまう。
そして00年、トランス・テクノのジャム&スプーンなど新進気鋭のアーティストをリミキサーに迎えたリミックス集『リラックス・リミックス』をリリース。解散から14年経ち、寝かせ頃として最適な今、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのナンバーは新鮮なものとして耳に響くだろう。

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