Frank Frostの記事一覧

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彼の南部スタイルのブルーズは60年代以降ほとんど変化していない。リトル・ウィリー・フォスターとサニー・ボーイ・ウィリアムソンからハーモニカの吹き方を教わったフロストは、北部のソウル・ミュージックの構造に見られるリズム的ダイナミズムがたっぷり染み込んだ、軽快でしびれるようなデルタ・ブルーズを得意とする。彼の血潮がたぎるような歌は演奏同様に情熱的であり、その真価はライヴ・レコーディングの作品からより一層伝わってくる。ライブでのフロストはオリジナル作品やトラディショナルなスタンダード・ナンバーを、まるで自らの傷心と喪失をさらけだすような迫真の演奏で聴かせる。「アイ・ゴット・マイ・モジョ・ワーキング」などの、古い、ブルーズのパーティー・ソングにおいても、男の魂の奥で燃え上がる炎を感じさせる。

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