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『男と女』『パリのめぐり逢い』といった作品で名高い映画監督クロード・ルルーシュだが、彼の作品はフランシス・レイの官能的な音楽抜きには語れない。いや、60年代フランス映画自体がレイの存在抜きには語れないのだ。たとえば、あまりに有名な「Un Homme Et Une Femme(男と女)」のけだるい男女混声スキャット——あの1曲に現代的ロマンチシズムと男女の悲喜こもごもの全てが凝縮されているといって過言ではないだろう。
32年、ニース近郊生まれ。9歳からアコーディオンに親しみ、10代からカジノやナイトクラブで演奏を始める。女性のシャンソン歌手、クロード・ゴーチとの出会いをきっかけに、パリへ移住。以降、ジュリエット・グレコやイヴ・モンタンの伴奏、エディット・ピアフの伴奏/作曲で音楽家としての頭角を表していく。ピアフの死後はピエール・バルーとタッグを組み、それが映画音楽への進出、ひいては『男と女』の世界的ヒットにつながっていったのであった。
また、レイは映画音楽についてこんな言葉を残している。「従来の映画音楽はメロディークではなかった。スクリーンに現れた映像にアンダーラインを引く効果音のような役割をする付属的なものに過ぎなかったが、私は音楽自体がひとつの登場人物になるという機能を重視している。つまり映画を取り去ってもひとつのテーマをもったシャンソンになるようなメロディークな音楽を目指しているのだ——」。

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