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リル・キムと双璧をなすビッチ系ラッパーの主格、フォクシー・ブラウン。見た目のセクシュアリティに惑わされがちだが、MCとしてのスキルもかなりの高さを誇る。
デビュー前、地元クイーンズで開催されたイヴェントにおいて言葉巧みなフリースタイルをカマし、聴衆を興奮の坩堝へと叩き込んだ彼女。それをキッカケにスカウトされ、95年、L.L.クール・Jの「アイ・ショット・ヤ」のリミックスにゲスト参加。——落ち着いた雰囲気のなかにも力強さを仕込んだようなラップで、キース・マレイやファット・ジョーというアクの強い同曲のフィーチャー勢を凌ぐほどの存在感をアピールした。さらにジェイ・Z曲などに参加し、フォクシーはその知名度と人気度をどんどんと高めていく。
周囲の期待が膨らむなか、96年に1stアルバム『イル・ナ・ナ』をリリース。大ネタを使用した耳なじみのよい曲から、ストリングスを効果的に用いたシリアスな雰囲気の曲まで、多様なナンバーを披露して見せた。その後、ドクター・ドレーやナズやAZらとのユニット、ザ・ファームでの活動を経て、99年に2nd『チャイナ・ドール』を発表。バウンス感の強いメインストリーム・ヒップホップ・サウンドを示した。また驚くべきことに、この作品から彼女のラップは粘着質のある攻撃的な口調に豹変。だがそれによって人気が落ちることはなく、アルバムもバッチリとヒットを記録したのである。実力者はどう転んでも強し、ということなのだろう。
その後の01年、3rdアルバム『ブロークン・サイレンス』を発表。しかしこの頃には、ドラッグ騒ぎやリル・キムとのキャット・ファイトなど、急速度で蓄財したこのビッチ・ラッパーはどんどん堕落への道を突き進み、辺りに育ちの悪さっぷりとゴシップ・ネタばかりを振り撒く始末……。個人的には、フォクシー・ブラウンにはなにも期待しておりません。コラプトも別れて正解でしょうな。

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