Final Conflictの記事・ニュース・画像一覧

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90年代の半ばにセパルトゥラやココバットがカヴァーして、その名がさらに広まったハードコア/パンク・バンドである。アンダーグラウンドで活動してきているが、その影響力は少なくないし、日本でもいまだ人気が高い。本格的に活動を始めたのは80年代半ばのようだ。85年のライヴ・テイクを聴くと、すでにこの時点で音楽性を確立していた。そして87年、パスヘッドの<PUSMORT>から1stアルバム『Ashes To Ashes』をリリースした。
ファイナル・コンフリクトはすべての面で、当時のカリフォルニア、いやアメリカのハードコア/パンク・バンドとしては珍しく、80年代初頭のUKハードコア/パンク直系だった。音楽性にしろヴィジュアルにしろポリティカルな歌詞にしろ、ディスチャージとG.B.H.をミックスしたような感じだったのだ。『Ashes To Ashes』で聴ける分厚い音作りも、またスパイキー・ヘアーやモヒカン、鋲打ち革ジャンなどのUKスタイルの派手な格好も、当時のカリフォルニアのバンドとしては異例だった。なのだがよく聴くと、スピード感とリフの作り方は80年代初頭のアメリカ東海岸のハードコアにも通じるし、コーラス・パートを設けたわかりやすい曲も特徴。音も乾いていた。
その後、92年にミニ・アルバム的な『The American Scream』をリリース。ハマりすぎのクルーシフィックスのカヴァーはともかく、後のセパルトゥラに通じるヘヴィ・ナンバーがあって驚くが、十分に健在ぶりを示した。97年には『Rebirth』を発表。ポリティカルな歌詞は減り、音作りもモダンになった印象である。 (行川和彦)

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