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Fela Kuti

(フェラ・クティ)

強烈な政治的/音楽的パワーを集結させたサウンド、アフロ・ビートを携えて、60年代後半の音楽シーンに颯爽と登場した伝説フェラ・クティ。彼は、力強いドライヴ感に溢れるリズムを刻むアフロ・ビートを世に示し、それまでのアフリカ音楽のイメージを根底から覆した男である。
爆発するようなフェラの音楽——。彼は、ジャズ、レゲエ、伝統的アフリカ音楽、そしてジェームズ・ブラウン的なソウルからそのエッセンスを巧みに抽出し、アクセントをずらした独自のスタイルでファンクの新しい形態を創り出した。トニー・アレンが叩き出す鮮烈なドラム(クリームのドラマー、ジンジャー・ベイカーがドラムを担当したこともある)のグルーヴの上で彼が表現するのは、ナイジェリアの下層階級(もしくはアフリカ全般)のために闘う精神である。これはボブ・マーリーがジャマイカで成し遂げた偉業と比肩できるエナジーを持つものだ。そして、トランペット、キーボード、テナー/アルト・サックスといったバック・バンドを務めるメンバー全員がフェラを尊敬し、フェラの闘争の叫び声を支え続けた。もちろん音楽的な意味でも、彼らの個性的かつ独自的なアレンジ能力はあまりにも素晴らしい。
97年、彼が死去したあとも、フェラ・クティの音楽と精神は息子のフェミ・クティのバンドにより受け継がれている。アフロ・ビートの呼吸と鼓動が止まることは絶対にない。それはフェラの偉業が人々によって語られなくなる日がこないのと同じだ。

制作協力:
OKMusic

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