ファンタ・ゼロ・コースターの記事一覧

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河川敷でチャリンコこぎまくって、土手をすげえ勢いで降りる。もう、そりゃどうなってもいいよってなぐらいのスピードで。怪我とか死ぬとか考えない無防備な加速。生き残った(ちょい大げさ?)あとは、遠くに見える夕陽を眺めながら、言い知れぬ寂しさや漠然とした不安を噛みしめて帰路に就く——。三原宏之(vo&g&key)、石原塁(b&cho)、渡辺光彦(dr&per&cho)の3人によるファンタ・ゼロ・コースター。若さゆえの無邪気さを携えながら、卓越したテクをしらっとこなしてしまう彼らの曲群にはそのような心象風景をありありと見出すことができるだろう。
00年9月にシングル「ラッシュアワー」でデビュー以降、精力的にライヴ活動を行い、同年11月には2ndシングル「休日」を発表。地を這うようなグルーヴ感と突き抜けたポップ・センスは若いながらに目を見張るものがある(デビュー時点で平均年齢18歳)。そして、何より三原の甘い歌声が放つ、「希望」や「不安」を率直に映しだした詞世界——これは三原の盟友、yoshiがライティングを手掛けているのだが、ネガティヴな事象を力技でポジティヴな発憤に切り替えてしまうような強烈なイメージを放つ。
新世紀のジャパニーズ・ロック・シーンを牽引していく期待を一身に背負って、ファンタ・ゼロ・コースターは加速していく。

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