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アイス・T率いるライム・シンジケート・カーテルの構成員としてキャリアをスタートさせたエヴァーラスト。彼は、90年にデビュー・アルバムたる『フォーエヴァー・エヴァーラスティング』をリリースしたのち、ダニー・ボーイ、DJリーサルとともにハウス・オブ・ペインを組織する。白人ラッパーに対して訝る目も多くあったが、彼らの、聴き手が持っている既存の価値概念(偏見)をぶち壊すような音楽的エナジーが、ハウス・オブ・ペインの存在を有名にしていったのだ。そこには05年現在もなおクラブ・バンガーとして夜毎にプレイされている「ジャンプ・アラウンド」の存在があってこそだが、彼らのその熱烈なエナジーがこの曲をマッシヴ・ヒットさせたという事実に違いはない。この「ジャンプ・アラウンド」を含むハウス・オブ・ペインのデビュー・アルバム『ハウス・オブ・ペイン』(92年)はプラティナム・セールスを記録した。なるほど、彼らは白人ラップ界のパイオニアだ。
その後も2年周期でアルバムをリリースしていくが、96年作を最後にこのグループは解散してしまう。エヴァーラストは再びソロでそのキャリアを積むことになったのだ。
ソロに転向せざるを得なかったエヴァーラストだが、98年に発売されたソロ2作目がプラティナム・セールスに手を伸ばす大ヒットを記録する。その内容はヒップホップ・フレイヴァを存分に漂わせつつも、出自(=白人)に忠実な内容で、フォーク、カントリー、ロック、ブルース(ロックとブルースは黒人音楽だけど)のアコースティック・テイストをふんだんに織り交ぜた仕上がりだ。それは一時期のベックのように。そう、エミネムとエヴァーラストの違いは自分が白人として埋まれ育ったというバック・グラウンドを音楽性(リリックではなくサウンド)に反映している点である。事実そのエミネムとはビーフ関係がしばらく続いたこともあった。
それからも05年までにコンスタントにアルバムをリリースしているエヴァーラスト。そのタイトルに「白人」という言葉が入ってることから考えさせられることも多いはずだ。まだまだ注目していこう。

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