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Dweleの情報

(ドゥウェレ)

デトロイトというどこかうら寂しい雰囲気のある土地で生まれたドウェレは、ラジオから流れてくるスティーヴィ・ワンダーやマーヴィン・ゲイなどのソウル・ミュージックを夢中に聴きながら育った。10歳の時に自宅前で父親が銃殺されてしまうと、ドウェレはなにかに駆り立てられるように歌を書き始めた。彼が一番最初に作ったデモ・テープは、98年、デトロイトという自動車産業で有名な工業都市に波紋を呼び起こした。すると彼の存在が、デトロイトが抱える2大ラップ・アーティストのひとつ、スラム・ヴィレッジ(もうひとつはエムだ)のジェイ・ディーらの目に留まり、厚いフックアップを受ける。これは主観だが、ジェイ・ディーが創り出すサウンドは、デトロイトに沈殿する空気のように(まだ未踏のデトロイトという地に対する先入観かもしれないが)淀んでいて、尖っていて、クールで都会的だが時に窒息感をも感じさせるものだ。だが、そういうサウンドのなかに功名とでもいうべき仄温かいソウルが確実に存在しているのである。ドウェレの歌声もまったくその通りだ。
ゆえに、彼が完成させたデビュー・アルバム『サブジェクト』(03年)も、そういう(むせ返るような)ソウルが感じられるものに仕上がっている。快作だ。

制作協力:
OKMusic

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