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DOOM

(ドゥーム)

DOOMほど「早すぎたバンド」という形容がふさわしい存在もないだろう。プログレッシヴ・ロック/ハードコア/ガレージ・パンク/ヘヴィ・メタルを縦断するようなハイブリッドかつ恐ろしくテンションの高い演奏は一度聴いたら忘れられないインパクトがあり、ドライでストイックなサウンドの比類なきオリジナリティは、日本のみならず世界を見渡してみても稀だった。残念ながら当時のシーンの未成熟も手伝い、知る人ぞ知る存在にとどまったのはなんとしても悔やまれる。
DOOMは86年1月に結成され、同年5月、インディの<エクスプロージョン>からシングル「Go Mad Yourself」を、翌87年フル・アルバム『No More Pain』をリリース、内外で高い評価を受ける。メンバーは諸田コウ(b)、藤田タカシ(vo&g)、広川錠一(dr)の3人。彼らは当時自分たちのバンドについて「精神的破壊。ロックとは暴力であり、カナシミ、ニクシミ、イラダチ、マスターべーション、フラストレーション、ようは感情のバクハツである」(藤田)、「ねじれた空間をつくりだす」(諸田)、「時間、時代を超えた、スリルのあるリズムで、人の精神をゆさぶる」(広川)と、評している。
88年、ビクターよりメジャー・デビュー、ミニ・アルバム『KILLING FIELD…』、2ndフル・アルバム『COMPLICATED MIND』、89年に3rdアルバム『INCOMPITENT…』、91年に『Human Noise』、92年に『Illegal Soul』と立て続けに発表。その間にドラムスが元ガスタンクのPAZZに交代するものの、順調に活動を続けていたが突如活動休止。藤田はマッド・カプセル・マーケッツのツアーに参加したり、諸田はソロ・アルバムを発表したり元ガスタンクのBAKIと#9というバンドを結成するなど活動を続けたが、99年5月、諸田が急死。同年DOOMは藤田とデフ・マスターのyu-miによるコラボレーション・ユニットとして復活、ミニ・アルバム『Where Your Life Lies!?』を発表。本格的なインダストリアル・サウンドを展開した。バンドは藤田のソロ・ユニット的な形で散発的にライヴをおこなっているようだが、これといった大きな動きは見せていない。 (小野島 大)

制作協力:
OKMusic

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