> Delroy Wilson

Delroy Wilson

(デルロイ・ウィルソン)

ひとくちにスカといっても、ジャズ風インストゥルメンタルあり、アメリカンR&Bスタイルを踏襲したコーラスものあり——と、その内容は多岐にわたっているが、ローティーンやティーン以下の子供がヴォーカルをとる「お子様ヴォーカルもの」というカテゴリーも存在する。その最たるスターこそがデルロイ・ウィルソンだ。
コクソン・ドッドの<スタジオ・ワン>レーベルの下、ローティーンでデビューし、華々しいキャリアをスタート。ジャクソン5時代のマイケル・ジャクソンを彷彿とさせる(もちろん、この時代にマイケルはまだ登場していない)スウィートで天使のような歌声は、アップテンポのスカと絶妙のコンビネーションを醸し出し、瞬く間にジャマイカ中で人気が沸騰した。
ロック・ステディ期には、デルロイ自身の成長にともない、まるで別人のごとく苦み走ったテナー・ヴォイスに声変わりしてしまうのだが、お子様時代にはなかったシブさが切ない曲調とマッチして、新たな持ち味に——。中でも「レイン・フロム・ザ・スカイ」は、歌詞/サウンド共にロック・ステディ最高傑作のひとつで、デニス・ブラウンをはじめ多くのシンガーによってカヴァーされている名曲だ。その後も、抜群の歌唱力でルーツ・レゲエ、ダブ、ラバーズロックなど様々なスタイルでレコーディングを残したが、先年惜しまれつつもその生涯を終えた。

制作協力:
OKMusic

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