> Delaney & Bonnie

Delaney & Bonnie

(デラニー・アンド・ボニー)

60年代に、エリック・クラプトンやジョージ・ハリソンを魅了した夫婦デュオ、デラニー&ボニー。
その初期においては、シングルが黒人ヒット・チャートのNo.1を記録するなど、南部出身の白人2人がたたえる黒さは本物であった。地に足の着いたナチュラルなサウンドは、60年代後半サイケ一色となった世の中に強烈なカウンターを与え、その影響は米国のみならず英国にまで及ぶ。
彼らの音楽性は、R&B/カントリー/ゴスペルといった南部に根ざすさまざまな要素を融合したミクスチャーである。これにデラニーの雄々しいヴォーカルとボニーのゴスペル・ライクなシャウトがコール&レスポンスを繰り返し、ファンキーなグルーヴに乗り高みに昇っていく。——まるで黒人教会を思わせるような”スピリチュアル・ロック”を展開した。
そしてライヴでは、R&Bアーティストを模したレヴュー・スタイルを取り入れ、レオン・ラッセルを始めとする多彩なミュージシャンが参加しての大所帯バンドを編成。後にエリック・クラプトンやジョージ・ハリソン、デイヴ・メイソンといった英国勢も加わり、各地で白熱のステージを繰り広げた。このレヴューから、後のデレク&ドミノス、ジョー・コッカーのマッド・ドックス&イングリッシュ・メンが生まれたことは余りにも有名だ。
一時代を築いたデラニー&ボニーであったが、『D&B トゥゲザー』(72年)をもって解散、夫婦は離婚という結末を迎える。それは、あたかも60年代後半〜70年代前半にミュージック・シーンを席捲したスワンプ・ロック・ブームと重なるようだった。

制作協力:
OKMusic

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