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オーヴァーグラウンドでの盛り上がりとは別に、90年代のアメリカはアンダーグラウンド・シーンでも、ユニークなパンク/ハードコア・バンドがたくさん出てきた。サンフランシスコ近郊のイースト・ベイ出身のデッド・アンド・ゴーンもその一つ。といってもメンバー個々は少なからずキャリアがあり、以前からグリーン・デイとも交流が深かった人たちである。
デッド・アンド・ゴーンは、フィルス、ジャック・アシッド、ブラッツ、スペシャル・フォーシズの元メンバーによって、93年に結成された。1枚EPを出した後、95年に<PRANK>の第一弾として1stアルバム『TV Baby』をリリースした。その後97年には、元デッド・ケネディーズのジェロ・ビアフラの<ALTERNATIVE TENTACLES>から、2ndアルバム『God Loves Everyone But You』を発表。なお以上の2枚のアルバムは、ビリー・ジョー(グリーン・デイ)がプロデュースとエンジニアで関わっている。
彼らの音楽性は、ブラック・フラッグと89年ごろのニューロシスとが合体したような、ダーク・ヘヴィ・サウンドである。パンク/ハードコアと言って問題ないが、ストレートに走るわけではなく変則的に曲が展開するのだ。民俗音楽のリズムやメロディも導入され、悲しみのメロディも聴こえてくる。
当初から精力的なライヴ活動を行ない、何度もアメリカ・ツアーをしており、96年にはヨーロッパ・ツアーも敢行。しかしその翌年には活動が停止する。それからメンバーは、クリープス・オン・キャンディやトーク・イズ・ポイズンで音楽をやっていくが、しばらくしてデッド・アンド・ゴーンは復活した。(行川和彦)

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