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英国パブロック・シーンの顔役、デイヴ・エドモンズ。チャック・ベリー・スタイルからロカビリーまでを網羅したギター・プレイと、鼻にかかった独特のハイトーン・ヴォーカルで、オールド・ロックンロールへの偏愛ぶりを発揮する。また、プロデューサーとしてもブリンズリー・シュウォーツやストレイ・キャッツ、モーターヘッド(!)までをも手掛け、非常に高い評価を得た。
もともとエドモンズは、ラヴ・スカルプチャーというブルース・ロック・バンドで活動していたが、70年に独立。デビュー・シングル「アイ・ヒアー・ユー・ノッキン」(スマイリー・ルイスのカヴァー)が全英チャート第1位を記録する。そして、1stアルバム『ロックパイル』(72年)、続く『ひとりぼっちのスタジオ』(75年)は、マルチ・プレイヤーとしての才能を開花させ、1人でほぼ全ての楽器をこなすという手作り感覚。ロックンロールをベースに、50'sアメリカン・ポップスとカントリーを織り交ぜたサウンドを展開した。その後も次々と良質な作品をリリースしていく。
また、80年には盟友ニック・ロウと共にロックパイルを結成し、『セカンド・オブ・プレジャー』を発表。エヴァリー・ブラザース・スタイルからモータウン・スタイルまでを咀嚼した楽曲のひとつひとつが点を結んでいき、米国音楽の稜線を形作る様は圧巻だ。
現在では、ザディコやケイジャンといったルーツ・ミュージックを取り入れ、ロックンロールをさらに深化させたサウンドを聴かせている。

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