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70年代後半から80年代にかけて、チャートの常連として数々の名曲を世に送り出したブルー・アイド・ソウル・デュオ、ホール&オーツ。大半のヒット・ナンバーを手掛けると共に、ほとんどの曲でリード・ヴォーカルを担当していたのが、ダリル・ホールである。
フィリー・ソウルで有名なシグマ・スタジオのソングライター&セッション・ミュージシャンを務めたという履歴からも、その音楽性は非常にわかりやすい。最盛期には"ロックン・ソウル"なんて言葉で形容されたように、"ホワイト・トップ&ブラック・ボトム"なサウンドを志向していた。
しかし彼が最初にリリースしたソロ作『Sacred Songs』(80年)は、「売れるためではなく、音楽的壁を乗り越えるために作った」アルバムだそう。なんとキング・クリムゾンのロバート・フリップをプロデュースに迎え、思索的な音を模索。それに較べ、ホール&オーツが頂点を迎えた87年にリリースされたソロ2作目『Three Hearts in the Happy Ending Machine』は、"売れるため"に作った完成度の高いポップなアルバムで、セールスも上々だった。そして一番彼らしい作品といえば、やはり3作目『Soul Alone』と4作目『Can't Stop Dreaming』だろう。どちらも"ルーツ帰り"とでも言うべき、多分にフィリー・ソウルやモータウンを意識した作品で、肉感的なグルーヴにのってスピリチュアルな歌声を響かせる。

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