Chris Speddingの記事・ニュース・画像一覧

ギター職人というよりもギター芸人と例えた方がシックリくる。声帯模写ならぬギター・ヒーロー模写ソング「Guitar Jamboree」では、クラプトン／ペイジ／ベックの三大ギタリストのみならず、ジミヘンやピート・タウンゼンド、キース・リチャーズまでをも物真似してみせた。そんな器用な人だけに、ジャズ／ロカビリー／ブルース／ロック、果てはヘヴィ・メタルと、どんなジャンルも弾きこなしてしまう恐るべき才能の持ち主だ。そして、プレイ・スタイルに劣らず、そのキャリアも実に多彩。エルトン・ジョンからロバート・ゴードン、ロキシー・ミュージック、そしてボブ・ディランなどの超大物の録音に参加すると共に、パンクに早くから興味を示し、セックス・ピストルズやクランプスのプロデュースを買って出たりもした。
以上、音楽的にも非常に風通しの良い人（ある意味、分裂症!?）だと分かってもらえたと思うが、ソロ作でもそのセンスが爆発！　ギタリストにありがちな弾きまくりは影を潜め、初期には歌モノ・スワンプ・ロック、80年代にはオールド・ロックンロールにテクノやサイコビリーなどを混ぜ合わせた遊び心いっぱいの作品を発表している。