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音楽一家に育ったピアニスト、チック・コリア。モンゴ・サンタマーラとウィリ−・ボボといった名うてのラテン・バンドで演奏したのが、彼のプロとしての初仕事である。この当時の音楽スタイルが、後のコリアの独特なスタイルに大きな影響を及ぼしていることは言うまでもないだろう。
64年から66年の間には、トランペット奏者ジョニー・ミッチェルのバンドに参加。その間自ら作曲を手がけた楽曲を<ブルー・ノート>でレコーディングしている。68年にはかのマイルス・デイヴィスと活動し、マイルスがフュージョンという新規開拓を開始した頃に時を共にする。彼の活動のなかで重要視されているいくつかのアルバムに共演しているコリアだが、彼の特異なエレクトロニック・ピアノ演奏はデイヴィスが求めた新しいサウンド・クリエイションに必要不可欠であると高い評価を得た。
70年には、アコースティックなセッティングで自由な音楽スタイルを追求するために、デイヴ・ホーランドやアンソニー・ブラックストンと共に"サークル"を結成。こちらはわずか1年間という活動期間だったが、コリアがサイエントロジー(米国人L. Ron Hubbardが1954年に創始した宗教)に関わる以前の貴重なレコーディングを残している。サークルでの活動後、よりマスを意識した音楽性を目指したコリアは、3つのバンドを順に結成し、ラテン色の強いフュージョン→ロックを基調にしたジャズ→クラシック・テイストを醸し出すジャズという音楽変遷を辿った。
以降、数々のトップ・ミュージシャンと共演を果たし、現在はフュージョン・スタイルに複雑にアレンジした楽節をミックスし、熟練の妙技を見せつけている。

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