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ディスコがクラブに名を変えた今もなお、フロアに響き続ける曲がある。つまりは俗にいうディスコ/クラブ・クラシックというヤツだが、シェリル・リンの「ガット・トゥ・ビー・リアル」(78年)は、その代表的な1枚だろう。
TVの素人コンテスト番組『ゴング・ショー』に出演し、それがたまたまレコード会社A&Rの目に留まり契約——と、まるでシンデレラ・ストーリーを地でいくようなデビュー談を持つリン嬢。1stアルバム『スター・ラヴ』では、トトのデヴィッド・ペイチをプロデュースに迎え、さらにはそのトトを始め、レイ・パーカー・Jr.、スタッフのメンバーといった豪華演奏陣が強力にバック・アップ。5オクターブの声域を持つと言われるリン嬢のヴォーカルを駆使した、ディスコ・テイスト溢れるソウル・ナンバーを展開。前述した「ガット・トゥ・ビー・リアル」で見事大ブレイクを果たした。
その後も、多彩なプロデューサー陣を迎えたアルバム——『イン・ザ・ナイト』(レイ・パーカー・Jr.)、『インスタント・ラヴ』(ルーサー・ヴァンドロス)、『プレッピー』(ジャム&ルイス)など、ソウル色を本格的に強めた傑作アルバムを次々と発表。彼女の歌唱もスケール感を増し、特にバラード〜ミディアム・チューンでは表情豊かな歌声を聴かせた。
95年には、彼女の楽曲をリスペクトして止まない、テディ・ライリーやジャジー・B(ソウルIIソウル)を始めとするプロデューサーたちが結集し、記念すべき10枚目となるアルバム『グッド・タイム』をリリース。その歌唱力の健在っぷりを存分にアピールした。

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