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『サクシュアリティ』(90年)がヨーロッパ/アメリカで大ヒットし、グラミー賞にもノミネート。鮮烈なデビューを飾ったアルト・サックスの申し子、キャンディ・ダルファー。彼女が登場した当時、サックスを携えたオランダ美女のジャケットにクギづけになりながらも、「チャンとしてんのかよ?」と疑念を持ったのを覚えている。が、恐れいりました、彼女は本物です。
サックス奏者のハンス・ダルファー(通称:パパ・ダルファー)に影響を受けて7歳から楽器を始め、多くのステージに出演。14歳で現行のファンキー・スタッフを結成して本格的な活動を開始。マドンナやプリンスのツアーにも同行した。子守唄代わりに聴いていたマイルス・デイヴィス(tp)やデクスター・ゴードン(ts)というジャズの本流と、JBズやメイシオ・パーカー(as)のファンキー・フレイヴァーやデヴィッド・サンボーン(as)のエモーショナルな表現を見事に融合し、彼女はダンサブルで艶やか、かつフェロモン満載のサウンドを展開している。
日本でも「サックス・ア・ゴー・ゴー」(94年)がTVCF効果もあってかヒットを記録。同年より来日ツアーも敢行されて人気定着の感も強い。これまでに7枚ものオリジナル・アルバムをリリースし、いずれも世界的な大ヒットに押し上げているキャンディ——美貌/実力/名声/商業的成功のすべてを独占する、才気溢れる女性アーティストである。

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