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Brian Jones

(ブライアン・ジョーンズ)

ローリング・ストーンズのリーダー/ギタリストにして、60年代ロック最大の犠牲者ブライアン・ジョーンズ。デヴィッド・ボウイの言葉を借りるなら、まさに“ロックンロール・スイサイド(自殺者)”である。ストーンズ、いや60’sロックのもつ負のイメージは彼の死に拠るところが大きい。
63年のデビューから、いきなりトップ・スターへの階段を駆け上がり、アメリカでも大きな成功を勝ち取った。地位や名声、巨額の富を得、徐々にタガが外れ出すメンバーたち(チャーリー・ワッツは除く)。ご多分にもれず彼らはセックス&ドラッグ&アルコール漬けの日々を過ごしていく。が、そのような状況のなかでも、実にしたたかとでも言うべきかミック&キースのソングライター・チームはメキメキと腕をあげ、従来のR&Bの焼き直しではなくまったくオリジナルなスタイルを創出しつつあった。一方、ブライアンは次第にグループ内で孤立、結果としてさらに自堕落な生活に逃げ込んでいった。名曲「悪魔を憐れむ歌」(68年)の録音風景をシュール・リアリスティックに綴ったゴダール監督の『ワン・プラス・ワン』。そこで見られるブライアンの衝撃的な姿は、それを如実に証明している。そして、69年6月9日、グループ脱退(というか解雇)。その約1ヵ月後の7月3日、自宅プールにて謎の死を遂げる。
ソングライターとしての力量はまったくなかったと言われるブライアンであるが、楽器演奏能力にかけてはメンバー随一と目されていた。あの難解極まりないシタールを短時間でマスターするほどに、だ。そんな彼のプレイヤビリティを解き明かす材料となるのが、没後の71年にリリースされたデモ音源集『Pipes Of Pan At Jajouka』。モロッコ民謡を実に起用に料理している。

制作協力:
OKMusic

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