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Branford Marsalis

(ブランフォード・マルサリス)

1960年8月26日、ルイジアナ州生まれ。バップ・ピアニスト/作曲家/先生であるエリス・マルサリスを父親にもつ。よって、息子であるブランフォード、デルフィーヨ、 ウィントンの3兄弟は揃って、幼少からごく自然に音楽に触れる環境にあったという。特にブランフォードは初めて手にした楽器、アルト・サックスを幼い頃からバークレー音楽大学在籍時まで手放すことはなかった。
81年にアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーで演奏した翌年、弟のウィントン率いる小さなバンドに参加。この間、彼はアルト→ソプラノ→テナー・サックスと変更し、マイルス・デイヴィスやディジー・ガレスピーといった大御所ジャズ・ミュージシャンとのレコーディングも経験した。兄のバンドで3年間の活動を経た後は、自身の音楽スタイルを模索する時期に突入し、多くの若いミュージシャン同様、ジャズ・ロックのバンドで頻繁に演奏するようになった。この時期、スティング率いるバンドに参加したことも有名である。
また自ら小バンドを結成した後、積極的にツアーやレコーディングを敢行。80年代後半にはポスト・バップの分野において重要なサックス・プレイヤーとして名をあげると同時に、フュージョンやクラシックの分野でも人気を獲得した。
ブランフォードは、音楽的にジョン・コルトレーン、ベン・ウェブスター、ウェイン・ショーターといったプレイヤーから影響を受けているが、特にソニー・ロリンズから多大なインスパイアを受けている。レコーディングにおいてもそれらの影響が垣間見られ、時には亜流だという意見もあったが、これは単なる文体上の認知でしかなく、熱心なリスナーであれば彼の際立つオリジナリティは十分理解できるはずだ。
また90年代に入ってからも精力的にアルバムを発表しており、「ベスト・ワークの時代」と評するファンも少なくない。『I Heard You Twice The First Time』(92年)や『The Dark Keys』(96年)といった作品にはブルースへの愛情がふんだんに込められ、前者にはジョン・リー・フッカーやB.B.キングらがフィーチャリングされている。
常に華々しい活躍を続ける弟のウィントンと比較され存在感が希薄になりがちだが、ブランフォードのプレイには誰もが陶酔するような情緒と才能がほとばしる瞬間が確かにある。

制作協力:
OKMusic

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