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ジェイムズ・ブラウン率いるJBズへ参加後、Pファンク軍団の中核を担い、自身が主導するラバー・バンドでも活躍——ある意味でファンクの歴史を体現している天才べーシスト、ブーツィー・コリンズ。トレードマークの星型サングラスをかけ、宇宙人と見紛うほどのド派手な衣装に身を包んだそのヴィジュアルはクレイジーだが、一方で音楽の方は……もっとクレイジーだ。さまざまなエフェクトをかけたベースをまるでリード・ギターのごとく縦横無尽に弾きまくり、ズブズブ〜&グニュグニュ〜としたグルーヴを炸裂させる。これぞクレイジーの極み、である。
51年にシンシナティで生まれたブーツィーは、兄のキャットフィッシュ・コリンズと結成したバンドで活動中の69年、ジェイムズ・ブラウンにスカウトされグル−プごとJBズに加入。「セックス・マシーン」「ギヴ・イット・アップ・オア・ターニット・ルーズ」で披露した、シンコペーションを多用した彼の独創的なベース・ラインは、ファンク界に革新をもたらすことに。71年には、ジョージ・クリントンを総帥とした、パーラメント/ファンカデリックからなるPファンク軍団に加入、切り込み隊長として右へ左への大暴れを見せる。また、ギタリストやドラマーとしても活躍した。
軍団活動と並行して自身のグループ=ブーツィーズ・ラバー・バンドを結成、大ヒット・アルバム『ストレッチン・アウト』(76年)でデビューを果たす。Pファンクをさらに発展させたブーツィーズ・ファンクは、ホーン・セクションやシンセサイザーを導入したスペイシーな音世界を創出。さらに、今まで以上に超ウルトラ・ファンキーなベース音を炸裂させ、『神の名はブーツィー』(77年)ではアメリカ国歌まで披露した。また、トボけた味わいのある歌唱にも(トボけながらも)磨きをかけていき、ブーツィーはヴォーカリストとしての才能をも見事に開花させたのである。
その後も、完全ソロ名義の傑作『ウルトラ・ウェイヴ』(80年)や、打ち込み音を取り入れた『ホワッツ・ブーツィー・ドゥーイン』(88年)などコンスタントに作品を発表。それと並行して、ロック〜ヒップホップ〜ファンクなど、多様なアーティストたちの楽曲にゲスト参加したりと、現在もなお精力的な活動を見せている。ブーツィー・コリンズはファンク界の頂点に君臨し続けているのだ。

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