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多くのヒップホップ・ファンがクラシック・アルバムに挙げるであろう、KRS・ワン率いるブギー・ダウン・プロダクションズのデビュー・アルバム『クリミナル・マインデッド』(87年)。——“オレたちの故郷ブロンクスからヒップホップが生まれたんだ”といった言葉に代表される自己顕示的なリリックは、殴りつけるような衝撃ビートで構築されたシンプルなトラックと相まって、なんとも硬派なムードを漂わせる。そういった男気やストリート感覚というヒップホップの基本精神をヒシヒシと感じさせるところに、今もなおラップ・クラシック作品として語られる理由があるのだろう。
しかし、この作品のリリース直後、メンバー兼コンポーザーであったスコット・ラ・ロックが乱闘に巻き込まれ死亡してしまう。それをきっかけに、KRS・ワン率いるブギー・ダウン・プロダクションズは若者の教育の必要を唱えるスタンスへと変化。2nd『バイ・オール・ミーンズ・ネセサリー』(88年)から5th『セックス・アンド・ヴァイオレンス』(92年)に至るまで、反暴力と教育の必要性を説くというアティテュードを貫いている。

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