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“ミスターAOR”と聞くと、ボズ・スキャッグスとボビー・コールドウェルの名前が思い浮かぶ。そのソフト&メロウな音楽性でもって、かつて日本でも大きな話題を作ったミュージシャンである。
彼のソフトでメロウでスムーズな、まるでAORの定義を譜面に起こしたかのようなサウンドは、幼少時に移り住んで以降数十年を過ごす土地マイアミの、チルな解放感を誘うトロピカルなエロティシズムをパッケージした甘い音世界ともいい得る。そんなコールドウェルは、78年に発表したデビュー・アルバム『イヴニング・スキャンダル』の時点で、すでにメロディ・メイカーとしての才能を満開に開花させていた。特に、白人でありながらも黒人アーティストのごときエモーショナル・ヴォーカルを繰り出した「風のシルエット」(今やサンプリング・ソースとしても有名ですね)「スペシャル・トゥ・ミー」「カム・トゥ・ミー」などのナンバー群は、上質なAORとして名高い名曲たちである。
その後、シカゴやコモドアーズやボズ・スキャッグスらに多くの楽曲を提供するとともに、近年ではスタンダード・ナンバーへ傾倒した作品作りをモットーに、地道な活動を繰り広げている。

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