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ブラインド・ウィリー・ジョンソンはゴスペル音楽界の先駆的存在であり、その名前はスライド・ギター弾きたちやブルース・ファンたちから一様に畏敬の念とともに語られる。彼は厳密に言えばブルースマンではなかった。歌詞の内容は酒や女ではなく救済や聖書のことを歌い、曲は典型的なブルースの形式を避けた。ペンタトニック・スケールを使った、あふれんばかりの歓喜に満ちたメジャー調のメロディと、同様に印象的なマイナー調の作品を交互に演奏し、低音の効いたしわがれ声で歌い、それがごくたまにより心地よい中音域の声になるのだった。彼のライヴ・パフォーマンスには時おり女性ヴォーカリストが参加していたが、たいていはソロで行われ、低音弦中心のフィンガー・ピッキングと正確なスライド奏法を織り交ぜたバッキング・ギターも自分で弾いた。彼が生涯を通じてレコーディングした作品は全部あわせても、時間にしてせいぜい90分そこそこであり、すべてが20年代にレコーディングされたものだが、その残された作品を聴くと、いかに頑なな悲観論者でさえも心を開かざるを得ないような無垢な魂と慎ましやかな精神が込められている。

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