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70年代初期のジャマイカで、デリック“ダッキー”シンプソンを中心に結成されたコーラス・グループ。「ウフル」とは、スワヒリ語で「自由」を意味する言葉だ。
デビュー・シングルはカーティス・メイフィールドのカヴァー「Romancing To The Folk Song」。しかし、メンバーが次々に脱退したため、新たにリード・シンガーとしてマイケル・ローズが加入。77年にはアルバム『Black Sounds Of Freedom』をリリースした。コーラスには紆余曲折あった後、元ソシアル・ワーカーで“ラス・マイケルズ・アンド・ザ・サンズ・オブ・ニガス”でダンサーをしていた女性、プーマ・ジョーンズの参加が決定。ようやく固まったグループは、80年からスライ&ロビーのレーベル<タクシー>で活動を開始、シドニー・ポワチエの映画にインスパイアされたという名曲「Guess Who's Coming To Dinner」のヒットをはじめ、徐々にジャマイカ中を熱狂の渦に巻き込んでいったのであった。
スライ&ロビーの繰り出す鉄壁のリズムと、妖しく絡みつくプーマ&シンプソンのコーラスが、過酷なジャマイカの生活を物語るような苦渋に満ちたマイケルのヴォーカルをくっきり際立たせている。<タクシー>での初アルバム『Showcase』(後に「Vital Selection」と改題)は驚異的なヒットを記録。順調に<アイランド>と契約した彼らは、アルバム『Anthem』で、グラミー賞を獲得した。——しかし、80年代半ばにマイケルが、次いでプーマが脱退して以降、グループとしての精彩を欠いているのが現状だ。だが、ブラック・ウフルが素晴らしいレゲエ・コーラス・グループであったことは紛れもない事実であり、その偉大さは後世まで語り継がれることであろう。

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