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イギリスの“ピアノマン”がエルトン・ジョンならば、アメリカにおけるソレは間違いなく、このビリー・ジョエルだ。『ピアノマン』(73年)によって知名度を広め、『ストレンジャー』(77年)と『ニューヨーク52番街』(78年)の大ヒットによって不動の人気を獲得。これらのアルバムに収録された「素顔のままで」や「オネスティ」などは、誰もが一度は耳にしたことがある珠玉の名曲だ。
 ジョエル最大の魅力は、都会のセンチメンタリズムを溶かし込んだバラード・ナンバーにある。情感がにじみ出たヴォーカル、ピアノを中心とした澄んだ音のひとつひとつ——それは慌ただしい日常生活を送る人々の心を癒し、明日への小さな糧として作用した。しかし、「バラード・ナンバーのヒットメイカー」と呼ばれることを嫌ったジョエルは、80年にロックンロール・アルバム『グラス・ハウス』を作り上げ、83年作『イノセント・マン』ではモータウン・サウンド/R&B/オールディーズにアプローチをみせ、既存のイメージを打破。バラードに偏ったポップ・シンガーではないことを強烈にアピールしたのだった。
 プロ・デビューを果たしてから20年以上のキャリアを築き上げ、その間幾度となく全米チャートの上位を飾り、グラミー賞にも輝いた。ジョエルのエヴァーグリーンな楽曲の数々は、世代を超えて今日においても愛され続けている。

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