> Ben Harper

Ben Harper

(ベン・ハーパー)

椅子に座り、膝の上に寝かせたギターを、金属のバーを左右に滑らせ演奏する——そんな独特の奏法をもつワイゼンボーンは、スライド用アコースティック・ギターの名器だ。
この難易度が高いとされる楽器を弾きこなすベン・ハーパーは、もともとタジ・マハールのバンドへの参加により注目を集め、94年に『ウェルカム・トゥ・ザ・クルーエル・ワールド』でソロ・デビューを果たす。ブルースを主軸にしながらもレゲエやアラブ音楽などのテイストを取り入れ、ワールド・ミュージック的な要素をもったシンプルでありながら奥深いサウンドを展開。ワイゼンボーンによる弾きがたりと、ヒップホップ世代ならではの埃っぽいファンキー・ビートを結びつけた、新感覚のブルース・スタイルを打ち出した。
そして、彼の歌う社会派メッセージ・ソングは、黒人の抑圧された歴史を1人で背負い込むような重苦しさと孤独感に満ちており、現状のブラック・コミュニティと共振することによってリアリティを増し、容赦なく聴き手の胸に突き刺さる。——そう、それは、ボブ・マーリィの作り上げたスピリチュアル・ミュージックにも通ずるものなのだ。

制作協力:
OKMusic

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