Beck, Bogert & Appiceの記事一覧

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2つのベック・グループを通じて「アルバムを2枚作ってやめる人」という評価を欲しいままにしていた70年代のジェフ・ベックが、これまた性懲りもなくその轍を踏んだトリオ(略してBBA)。ただしオリジナル・アルバムは1枚のみで、日本でのみ大阪でのライヴ盤がリリースされたが、いずれにせよ、あっという間に解散してしまった幻のスーパー・グループである。
ただし、各人ともテクニック的にもパッションも超一流の部類であり、とくにライヴ盤でのスリリングなインタープレイはほとんどロック・トリオ・アンサンブルの最高峰ともいえる水準に達しているとも思う(クリームに比べ、ダラダラと長いインプロヴィゼーションもなく、楽曲もブルース臭の薄い引き締まったものが多かった点も、今の耳には好感度高し)。ただし、結成時の73年には、もはや典型的なハード・ロックは飽和状態にあり、各人のプレイヤービリティには多大なものを認めつつ、バンドとしての可能性にはすでに時遅しの観もあり、 アッサリと解散することとなった。
なお、99年にボガートとアピスはCHARとの特別バンド「チャー、ボガート&アピス(略してCBA)」を組み、ジャパン・ツアーを決行。CHARのナンバーや往年のBBAナンバーだけでなく、BBA時代の未発表曲も披露した。 (小池清彦)

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