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アル・グリーンやシル・ジョンソンらとともに<HI>の支柱を担ったシンガー、アン・ピーブルズ。
8才からゴスペルを歌っていたというピーブルズは、69年にメンフィスのレーベル<HI>よりデビューを果たす。プロデューサーのウィリー・ミッチェルが指揮する南部特有の粘っこいトラックと、彼女のブルージーな歌声は絶妙にマッチ。結果、「ウォーク・アウェイ」(69年)、「パートタイム・ラヴァー」(70年)、「アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン」(73年)などのヒット・ナンバーが生まれた。——<HI>専属ミュージシャンであるホッジス兄弟が織り成す低重心のリズム、そして音をできる限りミュートにしたキレのいいホーン・サウンドに乗せて、しっとりとした歌唱を聴かせていくナンバーの数々は、70年代サザン・ソウルのハイライトといっても過言ではない。その影響はロック・シーンにまで及び、ハンブル・パイやロン・ウッドがピーブルズの曲をカヴァ、さらにジョン・レノンまでもが彼女の名をフェイヴァリットに挙げるなど、凄まじく高い人気を誇ることに。
80年代には引退同然の状態となるが、92年に『フル・タイム・ラヴ』を小脇に携え、突如復活。96年の『フィル・ズィス・ワールド・ウィズ・ラヴ』では、ゲストにメイヴィス・ステイプルズを迎え、<HI>時代とは異なるストロングなヴォーカル・ワークを披露。ソウル・シンガーとしての意地を見せつけた。

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