Andrae Crouchの記事・ニュース・画像一覧

アンドレ・クラウチは、コンテンポラリー・ゴスペルにポップな曲作りととっつきやすいアレンジをブレンドし、多くの聴衆をひきつけた。根底にあるのは神の絶対的な愛。それでもゴスペルの純粋主義者やキリスト教ファンダメンタリストからは、ゴスペルの質を落としたと責められた。なぜかというと、モチーフとロック・ギターのリフ、それに商業的なものを、宗教音楽といっしょにしたからだ。ところが実際には何が起こったかというと、彼が開拓したサウンドをラジオで聴いたからこそ、たくさんの人にこのタイプの音楽が広がったのである。でなければゴスペルは一生聴かなかったという人がほとんどだろう。アンドレ・クラウチのヴォーカルは、スムースで人をほっとさせる。変化する音と音がお互いとけあい、まるで古いブラス・ホルンのトーンのように響いて、じっくり聴かせてくれるのだ。