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Amusement Parks On Fire

(アミューズメント・パークス・オン・ファイア)

「炎上する遊園地」=アミューズメント・パークス・オン・ファイア。
シーンに登場するや否や「新たなシューゲイザーの旗手」「マイブラの再来」などと騒がれてはいるが、全作曲を手がけるこのバンドの中心人物マイケル・フィーリックがマイ・ブラッディ・バレンタインの「ラブレス」を初めて聴いたのは、何と1stアルバムをレコーディングし終えた後だったというエピソードがある。
確かに時に襲いかかるような、幻惑されるようなフィードバック・ノイズにマイブラとの共通点を見つけることも出来なくも無いが、このバンドの原点はそもそもマイケル・フィーリックの父親が持っていたピンク・フロイド、初期のジェネシス、イエス、EL&Pなどのプログレッシブ・ロックにある。これらの曲がどういう構成で成り立ち、どうやって演奏するのかを学びながらもマイケルは12歳でプログレのコピー・バンドを始め、ライヴを繰り返し、全ての楽器を操り、15歳で既に現在のマネージャーとのソロ契約を結んでいる。
プログレのバンド・スタイルから徐々にソニック・ユース、ダイナソーJr、ピクシーズ、ニルヴァーナ、スマッシング・パンプキンズなどのUSオルタナやスペースメン3などのサイケデリック・ロックの洗礼を受け、今の音楽性へと到達したという方がどちらかと言うと正解には近いようだ。
ファンタジーな世界の裏側にある翳り、時に世の中を燃やし尽くさんとするばかりの狂気に歪んだ感情。アミューズメント・パークス・オン・ファイアは美しさと同時にその裏側の醜さも余すところ無く描くバンドである。そしてその組曲のように壮大な原野の真ん中には紛れもない孤独が渦巻いてもいる。それはまるで「全ての生き物はつまるところ孤独なのだ」と言わんばかりの激情だ。

制作協力:
OKMusic

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