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Albert King

(アルバート・キング)

アルバート・キングは6フィート4インチ(195cm)の巨漢だった。そして、フライングVから生み出される重厚なサウンドは、その巨体をさらに大きく感じさせる。左利きだった彼は、弦を張り替えずにそのままギターを抱え、下に向けて力を加えるのではなく、弦を引き上げるように弾くことによって独自のスタイルを創出。その結果として生まれた泣き叫ぶようなブルーズ・ギターが彼のトレードマークとなり、深く、重みのあるヴォーカルと絡み合うようにして聴く者の心に感銘を与えていったのだ。エリック・クラプトンやジミ・ヘンドリックス、スティーヴィー・レイ・ヴォーンをはじめとして、キングを尊敬するギタリストは数多く、そのほとんどが彼のスタイルを踏襲しながら、それを次の世代に伝えてきている。しかし、ただの模倣者がキングを超えることなどあり得ないわけで、彼は常に、誰と競っても、どんな場合でも、けっして負けることはないと豪語していた。もっともよく知られているクラシック・ヒット「悪い星のもとで」はブッカー・T.&THE MG’Sが演奏を手掛けたナンバーである。このスタックス・ソウルとの出会いはその後も多くのヒットを彼にもたらすこととなった。なぜか過小評価されているきらいがあるが、アルバート・キングの存在の大きさは、ロックやブルーズのギタリストの多くが、その名前を知らなくても、ともかく彼のフレーズを心に刻んでいるという事実が雄弁に物語っているはずだ。

制作協力:
OKMusic

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