Alban Berg Quartettの記事・ニュース・画像一覧

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弦楽四重奏という形態は、室内楽の中でもエッセンスが凝縮された編成であり、それだけに優れた弦楽四重奏団というものの存在は難しい。
アルバン・ベルク弦楽四重奏団は、その数少ない優れた弦楽四重奏団の中においても、最高の位置にある。アンサンブルの緻密さ、多彩な音色、豊かで柔軟性に富む表現力、そしてウィーンの伝統を知り尽くし、現代的で鋭敏な感覚ももち合わせている——弦楽四重奏団に不可欠な全ての要素をそなえ、しかもそれぞれの点において非の打ち所がない。
1971年に結成され、ウィーンのコンツェルトハウスで公演、当初からその能力の高さを認められた。レパートリーの中でも特に現代作品の演奏に熱意を注いでおり、古典作品のレパートリーを広げることよりも、現代作品の探求が自分たちの使命である、と語っている。彼らの現代作品演奏は、一分の隙も見せない研ぎ澄まされた解釈の中にも、人間的温かさや透明感を確実に残す。それはバルトークやシュニトケ、リームなどの録音で伺えるだろう。もちろん、モーツァルトやベートーヴェンといった古典や、シューベルト、ブラームスなどロマン派作品でも、流動感/叙情感にあふれ、作品の本質を深く掘り下げた演奏を聴かせている。
また、メンバーは全員、ウィーン音楽院の教授も務め、後進の指導にもあたっている。

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