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A Tribe Called Quest

(ア・トライブ・コールド・クエスト)

間違いなく90年代のUSヒップホップ・シーンを創り上げてきた最重要グループ、ア・トライブ・コールド・クエスト(以下トライブ)。彼らは、Q・ティップ(rap)、ファイフ・ドッグ(rap)、アリ・シャヒード(DJ)の3人によって結成される。89年、『ピープルズ・インスティンクティヴ・トラヴェルズ・アンド・ザ・パスズ・オブ・リズム』でデビュー。サウンドのキーワードである“ジャズ”のテイストを全面に押し出したトラックと、身のまわりの出来事を主題に繰り広げられるリアル&コンシャスなラップは絶妙のコンビネーションを見せ、卓越したサンプリング・センスにより取り込まれたジャズ・ネタのポップな新鮮さやお洒落感も手伝って、同世代を中心に多くのリスナーにアピールした。
しかし、96年の『ビーツ・ライムス・アンド・ライフ』では、コモンやファーサイドらを手がけているジェイ・ディーとQ・ティップ、アリによるプロデューサー・チーム、ウマーを迎え、これまでの人間味溢れるソウルフルな質感のサウンド・プロダクションから、機械的で音数を最小限に抑えた硬いビートへと極端な変貌を遂げた。それはフロア向けというよりはリヴィング・ルームでのくつろぎの時間に聴きたくなるような印象である。結果、賛否両論を巻き起こすことになった。
そして98年、アルバム『ザ・ラヴ・ムーヴメント』を最後にトライブは解散する。遊び心とインテリジェンスを兼ね備えた斬新なネタ使いで、ヒップホップの新たな進むべき道を切り開いた彼らは、日本でも多くのトラック・メイカーたちが教科書にしたほどの逸材グループであり、その影響力は計り知れないものである。05年現在、再結成との噂も頻繁に囁かれているが、真偽のほどは定かではない。

制作協力:
OKMusic

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