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3rd Bass

(サード・ベース)

老舗ヒップホップ・レーベル<DEF JAM>にかつて所属していた白人ラップ・グループとして、やはり真っ先に挙げられるのはビースティ・ボーイズだろう。しかし、忘れてはいけないのが、MCサーチ/プライム・ミニスター・ピート・ナイス/DJリッチー・リッチ(彼だけは黒人)の3人からなるラップ・グループ、3rdベースの存在だ。
彼らの特徴は、MCサーチの飄々としたラップとピート・ナイスの説明口調っぽいフロウの対比のユニークさ、そしてその両者が上手く噛み合った時に生まれるケミストリーの妙味だろう。また、このふたりは白人ラッパーにありがちな整然とした淡白なフロウ(いわゆる潔癖ラップ)は見せずに、黒人ちっくなファンキーに崩した調子のラップを見せる。それも3rdベースのカラーのひとつと位置づけられるだろう。そしてそれらのラップは、(ミドルスクールとニュースクールの折衷的な)骨太ビートとも相まってエナジェティックかつストリート的な匂いを存分に漂わすのである。——そんな彼らが生み出した作品群は肌の色を問わず多くのリスナーに受け入れられ、89年から91年にかけて発表した3枚のアルバムは押し並べてヒットを記録。その名前をヒップホップ・ヒストリーに濃く強く刻むことになった。
残念ながら92年に3rdベースは解散。メンバーはそれぞれソロでキャリアを積んでいくことに(05年現在、ピート・ナイスはN.Y.でスポーツ用品店?を経営しているという噂)。とはいえ、彼らが解散後に何度かリユニオン・ライヴを行っているのも事実。再びなにかしらの作品をリリースして欲しい、とは叶わぬ夢か?

制作協力:
OKMusic

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