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彼らのアイデンティティは“明るいスケベ”か？
85年、ルーク（・スカイウォーカー）を中心に結成された２ライヴ・クルーは、マイアミ・ベースの重鎮として知られる。彼らは、細かく組まれたビートに“ブゥーン”とうなる強調されたキック・ドラム音（トライトン808にプリセットされているオールドスクーリーなもの。のちのクランク・ミュージックの根幹をなすサウンドだ）が印象的な、激烈なまでにアッパーなパーティ・サウンドを披露する。そしてそのリリックは、赤面してしまうほどセクシュアルでハレンチな下ネタをひたすら連発している。——そうした、能天気極まりない楽曲群は、当然おカタい世間さまやメディアからバッシングを食らうこととなり、彼らが登場した当初はさまざまな物議を醸した。しかし、この２ライヴ・クルーがそんなことでひるむわけもなく、“表現の自由”と言わんばかりに、その後もエロエロ・スタンスを崩すことのない作品を発表し続けたのだ。
マイアミ・ベースというと、どうしても下世話なイメージがつきまとうが、アフリカ・バンバーター直系であるエレクトロ・サウンドの流れを汲んでいることも忘れないで欲しい。