≠ME 尾木波菜&蟹沢萌子&谷崎早耶&冨田菜々風、メジャーデビュー以降の活動で感じた成長 目指すグループ像も語る

≠MEが目指すグループ像

 ≠MEが、8月3日に4thシングル『す、好きじゃない!』をリリースした。今回リアルサウンドでは、尾木波菜、蟹沢萌子、谷崎早耶、冨田菜々風にインタビュー。ニューシングルはもちろん、メジャーデビューから約1年半が経った今彼女たちが感じる変化や成長など、これまでの充実した活動とこれからについて語ってもらった。(編集部)

今の≠MEはものすごい速度で成長している

――≠MEが1stミニアルバム『超特急 ≠ME行き』でメジャーデビューをして約1年半。これまでを振り返って、環境や意識で何か変化を感じたことはありますか?

冨田菜々風(以下、冨田):正直に言うと、メジャーデビューをしたらどうなるのかが、当時の私はよく分かっていませんでした。ですが、実際にメジャーデビューをさせていただいて、多くの皆さんに会える・音楽を届けられる機会がたくさん増えたのを感じます。地元の鹿児島にいる母や友達が「ノイミー(≠ME)の曲が流れていたよ」と嬉しそうに教えてくれるんです! そこでやっと、メジャーへ行くと色んなところにノイミーの存在が届くんだなと思って。本当に嬉しいことばかりですし、「こんなにも世界が変わるんだな」と改めて感じましたね。

――感覚で言うと、どのくらい世界が変わりました?

冨田:「ビュン!」って生まれてすぐに大人になったような(笑)。

――ハイハイせずにいきなりダッシュする、みたいな。

冨田:それぐらい違いました! 生まれるまではお腹の中にいるじゃないですか。そこまでの期間がすごく長かった分、胎内で溜めてきたエネルギーも沢山あって。それをお腹から出た瞬間に噴射したというか。そういう勢いを自分たちでも感じるくらい、今の≠MEはものすごい速度で成長していると思います。

――では、どんな時に成長を感じましたか。

谷崎早耶(以下、谷崎):一番感じたのは会場の広さです。最初は定期公演とかイコラブ(=LOVE)さんが出るライブのオープニングアクトから始まったのが、中野サンプラザで単独コンサート(『≠ME 1stコンサート 〜初めまして、≠MEです。〜』)をやって、この前は結成3周年に東京国際フォーラムで公演(『≠ME 3rdANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』)ができた。そして10月には幕張メッセ……と徐々にステージが大きくなる度に、グループが成長できている実感が湧きます。

尾木波菜(以下、尾木):『超特急 ≠ME行き』のジャケットをとある駅で撮影したんですけど、それまでは=LOVEさんのCDにお邪魔する感じで、ノイミー単体でジャケット撮影をしたことがなかったんです。自分たちの写真でCDを作っていただけることが信じられないくらい、本当に嬉しくて。「うわぁ、本当にメジャーデビューするんだな」と感動しました。その日は過去一番寒い中での撮影でしたが、気温なんて気にならなかった。それぐらい幸せを感じた出来事でした!

――冨田さん、蟹沢さんはメジャーデビュー以降で成長を感じた場面はありますか?

冨田:初めていただいたオリジナル曲「≠ME」のMV撮影で、最初にリップシーンを撮ったんですけど、なかなか上手くいかなくて。悔しさのあまり、私は泣いてばかりいたんです。それからしばらくして、先日=LOVEさんと≒JOYと3グループが合わさった楽曲「トリプルデート」のMV撮影をさせていただいた時、私たちは「≠ME」の衣装を着てリップシーンを撮ったんですね。「昔は何もできなくて悲しい思いをしたけど、今は楽しく動けているな」と思ったら自分の中でエモくなって。私だけじゃなくて他のメンバーもあの頃から遥かに成長して大きくなっているし、こんなにも強くなってきてるんだなって。3年間の想いが込み上げてきたと同時に、「これからも成長していくぞ」と改めて気持ちが昂ったMV撮影でした。

蟹沢萌子(以下、蟹沢):先ほど早耶ちゃんの話にも出た 3周年コンサートが、ノイミーでは初めての周年コンサートだったんです。しかも、私たちにとっては最大規模の国際フォーラムで昼夜の2公演。ありがたいことに、どちらも後方までお客さんが入ってくださったんです。こんなにもノイミーを応援してくださる方が増えたんだな、と思ったらすごく感動して。会場に来たくても来れなかった方、お家で配信をご覧になった方も沢山いらっしゃると思うんですけど、その方たちも含めて、1度でもノイミーを好きだと思ってくださった方は全員離さずに、みんなで夢のステージへ行きたいと改めて思いました。

冨田:本当に色んなことを経験させていただいたよね。あと新しい挑戦と言えば、今年5月に行なった舞台『≠ME ACT LIVE「おジャ魔女どれみドッカ~ン!」』もすごく大きくて。

谷崎:うんうん。私たちメンバーの考えを尊重して進めていただいて、どうしたら舞台が良くなるのか、何度も話し合いを重ねました。だからこそ、より一層メンバーの仲が深まったし、自ら考えることや表現する楽しさを知る機会になりました。

蟹沢萌子、冨田菜々風

――舞台の脚本と総合演出を務めた川尻恵太さんは、個人的にファンでして。舞台を観て大声で笑って感動するということを、川尻さんの手がけた作品で初めて体験したんです。何より、役者さんのことをちゃんと見て、みんなの思いを受け止めて「一緒にいい作品を作ろう」とされる方なんですよね。そんな川尻さんと≠MEがタッグを組むというのは、すごく興味がありました。

冨田:嬉しいです! あの舞台は、気づきと成長がたくさんありました。

――実は、LINEをしたんですよ。「ノイミーの皆さんにインタビューをするんですけど、川尻さんが感じるグループの魅力を教えてください」って。

一同:えー!

――そうしたらお返事をいただきまして。

一同:えーー!!

――代読しますね。「ノイミーは努力のチームだと思います。自分達で目標を立ててそこに向かって努力を惜しまないチーム。アイデアを常に考えていて、変化していくから楽しそうに仕事をしていました。僕は辛さも苦しさも、楽しさに変換していく彼女たちを尊敬しています」と。

尾木:すごい嬉しい!

冨田:「努力のチームだと思います」と言っていただけたのが、すごく嬉しいです。(手で顔をあおぎながら)ダメだ……涙が出ちゃう。

尾木:全員が初めての舞台だったのもあって、私も含めて「怖い」とか不安があるメンバーもいたと思うんです。そんな中、川尻さんは「それはダメだよ」という否定が一切なくて、全てを肯定してくださったんです。その上で「こうした方が良くなると思います」と私たちのやり方を生かして、さらに良くするために何をすべきかを優しく教えてくださった。それで私たちも本当に伸び伸びとやれたんです。最後まで自信を持って前を向けたのは、川尻さんだったからこそだなって。

冨田:「皆さんの思うようにして良いんだよ」と毎回のように言ってくださって。やっぱり、私は楽しさがいっぱい溢れた現場が好きだなって、今回の舞台で再確認したんです。みんなで意見を出し合って良いものを作っていく姿勢は、私たち≠MEの活動とすごく重なる部分がありました。

蟹沢:そうだね。お芝居とか表現って正解がない中、楽しく自由に考えてやらせていただけたのは、見守ってくださる現場の皆さんがいたおかげ。ノイミーの初舞台が『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』だったこと、ご一緒したのが川尻さんを始め、あの現場の皆さんだったことは、本当に恵まれていました。あの期間って1週間ステージに立っていて、まるでステージに住んでいるような感覚だったんですよ。それによって、ステージという場所が自分にとってすごく身近なものになった。舞台の上が居心地の良い場所に変わったのは、『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』のおかげだと思います。

冨田:川尻さんのお言葉のように、これからもみんなで努力をして、楽しく目標や夢に近づいていけたら良いなと思いました。背中を押していただけたので、これからも何にも囚われず、私たちらしく進んでいって良いんだと思えました。ノイミーらしいカラーを大事にして突き進んでいきます!

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