BE:FIRST SOTA&RYUHEI、グループの高いパフォーマンスレベルを牽引する2人 それぞれのスタイルの違いに迫る

 BE:FIRST公式TikTokでは現在、「#BetrayalGame好きなシーン」と題してメンバーが新曲「Betrayal Game」から各々のお気に入りのシーンを投稿。同時にBESTY(ファンの呼称)からも好きなシーンの投稿を募り、5月18日リリースの2ndシングル『Bye-Good-Bye』に向けて盛り上がりが加速している。ただ好きなシーンを投稿するのではなく、それぞれが切り取ったシーンの“一押しポイント”をファン同士で共有するなど、ダンスパフォーマンスの細部にまで目が向けられているのが印象的だ。そこで今回はBE:FIRSTのパフォーマンスレベルの高さに焦点を当ててていく。

 BE:FIRSTはダンス・ボーカルの双方で非常に高いレベルを備えているが、プレデビュー曲「Shining One」以降、楽曲のダンスプラクティス動画を積極的に公開することで、歌唱力のみならずダンススキルにもフォーカスし、あらゆる角度から楽曲を楽しませている。ファンはもちろん、それ以外の層にダンスパフォーマンス力の高さを伝えるのに適していることもあり、ダンスプラクティス動画は毎回好評を博している。

 メンバー7人全員の高い歌唱力とダンススキルが質の良い作品を生み出すことができるのは彼らのアドバンテージであるが、実は最初から全員がダンス経験者であったわけではない。彼らのパフォーマンスを見れば全くのダンス未経験者から世界大会優勝経験を持つ元ダンサーまでさまざまな経歴を持つことに驚く人もいるだろう。では、そんな精鋭揃いの中でも特に注目すべきメンバーは誰だろうか。

 BE:FIRSTのパフォーマンスを牽引する1人目のメンバーは、ダンサー・振付師としてHIP HOPの世界大会で4度優勝の経歴を持つSOTAだ。HIP HOP、ポップ、ロック、ハウスなどあらゆるジャンルのダンスを得意とするSOTAは、BE:FIRST内だけでなく日本のダンス&ボーカルグループ全体を見ても「ダンスのエキスパート」と言える。ダンサーとして踊ることと、歌唱や表情管理なども総合的に映し出されるアーティストとして踊ることでは魅せ方に明確な違いが生じるが、その道を極め、若くして世界を見た彼は、オーディション『THE FIRST』当初からそれをしっかりと理解していた。ダンスが主でなくともアイデンティティを強く感じるSOTAのパフォーマンスは、まるで彼にできないムーブはないのではないかと思わせるほどの無駄のなさと心地良く感じられる余裕、そして他の誰も表現できない無二のグルーヴ感でコーティングされた芸術だ。

 また、ダンス講師の経歴も持つSOTAは、BE:FIRSTの振付においても能力を発揮。メンバーと共にオリジナルの振付を考案した「Kick Start」の他、「Gifted.」を担当した有働真帆や「Bye-Good-Bye」を担当したQuick Styleなど海外在住の振付師と行うリモートでのやり取りの際に振付を解釈してメンバーに伝えるなど、架け橋的な役割を担うことも多い。リハーサルではパフォーマンス全体を見て修正方法を提案するなど、常にグループを客観視して高みを目指す。世界を知る男・SOTAの存在は、アジアのトップ・世界への挑戦権を目標に掲げるBE:FIRSTの大きな強みになっていくだろう。

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