Snow Man 岩本照振り付け曲の特徴は? 「Infighter」「君の彼氏になりたい。」などダンスにおける中毒性

 2021年12月31日、Snow Man公式YouTubeに1stアルバム『Snow Mania S1』収録曲「Infighter」のDance Practice動画がアップされた。公開から1週間経たずしてすでに200万再生を突破しており、YouTube内でも「人気急上昇中の音楽」に入るなど多くの注目を集めている。細かな振りが盛りだくさんで、不思議な世界観が病みつきになるパフォーマンスだ。そんな同曲の振り付けを手掛けているのは、メンバーの岩本照。岩本といえば、これまでも多くの楽曲の振り付けを手掛けてきた。それらを振り返ると、彼の振り付けは求心力がすさまじいことがわかる。その“求心力”とはどんなポイントに起因しているのだろうか。

 まずはなんと言っても「“岩本節”が盛り込まれているところ」だろう。彼の振り付けは、とにかく“らしさ”が溢れている。瞬時に「これは岩本照の振り付けだ」とわかる、と言っても過言ではないだろう。“岩本節”と言われているその“らしさ”をあえて言語化するのはナンセンスなのかもしれないが、メンバーたちの話を総括すると「難しいけれどカッコよくて真似したくなる動き」だ。たしかに、「Infighter」を見てもまず目につくのが奇妙にも見える不思議な動きである。Snow Manの得意技の一つでもあるド派手なアクロバットや体を大きく使った振りではなく、腰や手、指といった体の一部分を細く使った振り=アイソレーションがうまくできないと決まらないタイプのもの。それをここまでクールに見せられるのは、スキルがあるSnow Manならではだろう。とはいえ真似できるパートも多々あり、岩本の「ファンも一緒に踊ってほしい」という思いが反映されているようにも見える。

Snow Man「Infighter」 Dance Practice

 2つ目のポイントには、「岩本だからこそできるメンバーの使い方」を挙げたい。というのも、先述したとおり岩本の振り付けはかなり特徴的だ。Snow Manでなければ成立しないものもある。しかし、実力あるメンバーがパフォーマンスするからこそキャッチーかつクールに見える。常に一緒にいる岩本だからこそ「こういう切り口もアリかも」と判断できているのだろう。また、9人ならではのフォーメーションが多いのも、岩本がメンバーの使い方をわかっている証拠の一つ。4thシングル収録曲「YumYumYum ~SpicyGirl~」もそうだ。9人がVの字に並んだり、ジグザクに広がったりと9人で一斉に動くフォーメーションが盛り込まれており、さらにシルエットで見せる演出になっているため動きがよくわかる。「Crazy F-R-E-S-H Beat」のフォーメーションもそうなのだが、9人がコロコロと入れ替わっているためポジション取りは決して簡単なものではない。しかし、メンバーたちの位置取りは完璧だ。大人数でこういったタイプのパフォーマンスをする際、1人が少しでもずれると非常に目立ってしまう。だが、Snow Manは完璧にこなし、振りもぴったりリンク。これこそ9人いる意味があると言えよう。それをもともと理解し、メンバーたちの実力を信頼しているからこそ、岩本はこうした振りをふんだんに取り入れているのではないだろうか。

Snow Man「YumYumYum ~SpicyGirl~」Dance Video YouTube ver.
Snow Man「Crazy F-R-E-S-H Beat」Dance Video (YouTube Ver.)

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