SixTONES ジェシーがバラエティで求められる理由 際立つアドリブ力の高さとポジティブな姿勢

 伝説とも呼ぶべきジェシーの即興芸は、2020年1月2日放送の『新春しゃべくり007』(日本テレビ系)でのこと。ドナルドダック、ビートたけしの声マネを披露。くりぃむしちゅー 有田哲平から二つをかけ合わせた「ドナルドたけし」のリクエストが寄せられると、ドナルドの声でビートたけしの口調をマネる合わせ技を即興でやってのけ、演者たちも大笑い。ジェシーはモノマネのレパートリーが豊富なだけでも、ノリがいいだけでもない。何を振られても持ちネタを繰り出す準備ができていて、なおかつ機転が利き、アドリブ力が高い。

 9月18日放送のラジオ番組『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)でも、日本の名字ランキングを踏まえて、田中樹と面白トークを繰り広げていた。田中が少年漫画のセリフっぽく「俺、田中っていう自分の名字で1位とってやりてぇんだよ」と演技を交えて語ると、ジェシーは「中田さんも『田中を中田にしたいんだよ俺も』って言ったらどうすんのよ?」と返し、田中が「そうなってくると賄賂になってくるかな」と、ここから即興劇がスタート。

 田中が「こうやってアタッシュケース広げて……」と映画のようなシチュエーションで「悪い話じゃないと思うよ」と伝えると、「なんですか?これ」と相手役になりきるジェシー。田中が「まあまあ。中、見てよ」と促すと、「……Suica? Suica、2万までなんですけど」。大量の現金を想像させる展開が、この一言によってコメディ路線へ。ふざけることが大好きと語るジェシーらしい展開だった。

 いまやバラエティで活躍するジャニーズは多いが、ジェシーはスタジオトークが得意であるところも、バラエティに引っ張りだこな理由の一つだろう。

 過去には英語で海外のアーティストにインタビューしたり、海外ロケに出かけたりしていた。コロナ禍が収束したらきっと、言葉の壁や国境を超えてジェシーならではのバラエティ番組をみせてくれるのではないだろうか。

 松村北斗が雑誌のインタビューでジェシーについて「空気を変えられる」と語っていた。テレビやラジオ番組をはじめ、ライブでもジェシーの一言で、思わぬ展開になったことが多々ある。自身のブログで「ポジティブ」といつも伝えている通り、前向きな姿勢、メンバーと笑っているその姿をみているだけでも、元気がもらえる。

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