なにわ男子、Travis Japan……ラジオでも沸かせたジャニーズJr.たち Aぇ! group『ANNP』抜擢に高まる期待

 2021年6月20日、Aぇ! groupにとって初となる冠ラジオ番組『Aぇ! groupのオールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送)がオンエアされる。ジャニーズJr.がオールナイトニッポン特番を担当するのは、デビュー前のSixTONES(2019年8月)、なにわ男子(2020年12月)、Travis Japan(2021年4月)に続いて4組目だ。

ジャニーズJr.
ジャニーズJr.

 本稿では、なにわ男子、Travis Japanの『ANNP』を振り返りつつ、Aぇ!groupの初冠ラジオ番組に期待を寄せる。

 初の冠番組、初の関東ラジオ局進出、ANNP初の関西ジャニーズJr.起用と、初めて尽くしで生放送に挑んだなにわ男子。オープニングでは、関西の番組のコーナーにて「西畑大吾のオールダイゴニッポン」を展開するほどANNのファンだという西畑大吾が、緊張か、あるいは嬉しさからか珍しくカミカミに。しかし、そこは温かい助け合いでお馴染みのなにわ男子だ。メンバーのつっこみで笑いに変え、すぐに“いつもの”なにわ男子の空間を作り上げた。すなわち、貪欲に笑いをとっていく姿勢ということである。

 お互いのボケに乗っかりながら笑いにしていくなにわ男子らしいトークを繰り広げ「#なにわ男子ANNP」は放送中に世界トレンド1位を獲得。さんざん笑った最後には、彼らのオリジナル曲「僕空~足跡のない未来~」にちなみ、自分たちの夢や目標を真摯に語った。

 「トップアイドル」「大阪万博」という具体的な夢から、「皆さんを幸せにしたい」というアイドルとしての夢、そして「ずっとこのメンバーで笑っていたい」というなにわ男子としての夢ーー。ひととき未来を想像したこの日からおおよそ半年。7人は、目指す未来へとさらに近づいたのではないだろうか。

 Travis Japanにとっても、7人全員での初の冠ラジオ番組となったANNP。ジャニーズJr.において、トップレベルのダンススキルを誇るパフォーマンス集団……というイメージを、良い意味で打ち破った。トークテーマである「Travis Japanのすべらない話」があまりにもすべらず、7人それぞれの個性がファン以外のリスナーにも刻み込まれたことだろう。

 たとえば、クイズ番組での大活躍により、一般視聴者層にもその名が知られる川島如恵留。しっかり者のイメージが強いが、自身が披露した「すべらない話」から派生し、「怒ったときにはバック転で威嚇する」という濃すぎる特性の持ち主であることがメンバーから明かされた。

 また「すべらない話」の大トリを自ら志願しただけあり、しっかりと笑いをとった吉澤閑也だが、リスナーからは「すべるのを期待していた」との声が。リスナーとの連携プレーでさらに大きな笑いが生まれていく、そうしたラジオの良さが存分に発揮され、吉澤が愛されていることもよく伝わった。

 Travis Japanもまた、これからの夢や目標を語った。「CDデビュー」「ANNで番組を持ちたい」という具体的な夢から、「仲良く長生きしたい」「気にかけてくれた人に恩返しをしたい」と、最後までTravis Japanらしい温かい時間を届けた。

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