ジャニーズWEST 重岡大毅、全方位アイドルから俳優までマルチな活動で見せる顔 誕生日を機に振り返る活躍ぶり

 番組史上初の無観客で行われた『24時間テレビ43』(日本テレビ系)をきっかけに、ジャニーズWEST・重岡大毅への注目が集まっている。重岡はジャニーズのグループと年齢の枠を超えて集結したメインパーソナリティーの1人として出演。志村けんの「スペシャルヒューマンストーリー」のドラマパート『誰も知らない志村けん -残してくれた最後のメッセージ-』で主役を務めた他、志村の好きだったThe Beatlesの「Let It Be」のピアノ生演奏も披露した。8月26日、重岡の28回目の誕生日を機に、俳優としても注目が集まる彼の魅力をこれまでの作品を振り返りながら考察したい。

相次ぐドラマ・映画出演で俳優として大きく成長

 重岡がジャニーズ事務所に入所したのは2006年。関西ジャニーズJr.のユニット・7WESTのメンバーとして神山智洋、藤井流星、小瀧望らと共に人気を集め、ソロ曲「負けへんでBaby」では会場を埋め尽くしたファンから「しげ!」コールが沸き起こるなど、当時の関西ジャニーズJr.をけん引。2014年、ジャニーズWESTとしてデビューしてからは文字通り“不動のセンター”として活躍中だ。全国的に名を知られることになったのは2014年、錦戸亮の主演ドラマ『ごめんね青春! 』(TBS系)ではないだろうか。重岡は錦戸が教師を務める高校の生徒・海老沢ゆずる役として出演。ドラマの中のキャラ“からくり人形”として広く一般にも認知されることになったと同時に、このドラマの出演をきっかけに重岡の演技や今後の在り方が大きく変わったと言われている。錦戸からの「カッコつけんな」というアドバイスに“カッコつけてるのがカッコ悪い”と思うようになれたのだという。

 その思いを胸に挑んだ映画が『溺れるナイフ』である。小松菜奈、菅田将暉という演技派の若手俳優の中で小松が演じるヒロイン・望月夏芽に心を寄せる“愛され男子”大友勝利役を好演。好きな相手の前で最後まで道化を演じ続けた大友の悲哀に胸が締めつけられない人はいなかったと思う。特に椿の花を口にくわえた重岡のアップは息をのむほどに美しく、強く印象に残っている。

 2018年、ジャニーズWEST・神山智洋とW主演をつとめた『宇宙(そら)を駆けるよだか』(Netflix)ではサスペンスとラブストーリーが融合した新たなジャンルに挑戦。俳優としての注目が一気に高まった2019年には、全クールのドラマに出演という快挙を成し遂げる。1月はKAT-TUN・上田竜也主演の『節約ロック』(日本テレビ系)に出演。重岡は節約マニアの稲葉コウタ役として、本来の姿である爽やかなイケメンと、記憶喪失になり超ハイテンションのコウタの2つのキャラを見事に演じきってみせた。

 また4月クールの『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)での演技は多くの人が心を揺さぶられた。W主演の二階堂ふみ、KAT-TUN・亀梨和也と共に二階堂演じる女性刑事・姫川玲子が率いる姫川班で最も若手の刑事・大塚真二役として参加した重岡。実直で人懐っこい性格の大塚は何と第1話で捜査中に犯人に銃殺されてしまう衝撃の展開。重岡の出演は1話だけだったにも関わらず、迫真の演技に放送後はSNS上で「大塚くんの死に涙が止まらない」などのコメントが多く寄せられた。

 7月クールは多部未華子主演の『これは経費で落ちません !』(NHK総合)に出演し、主人公の森若沙名子に想いを寄せる好青年・山田太陽役に挑戦。ドラマ中の “胸キュンセリフ”や仕草が毎回絶賛され、SNSでは“リア恋枠の太陽くん”として“太陽くん”がトレンド入りする人気ぶりを見せつけた。

 このイメージを捨てて挑んだのが、どうしようもない“クズ男”を演じた2020年の『知らなくていいコト』(日本テレビ系)だ。主人公のケイト(吉高由里子)にプロポーズしておきながら、父親が殺人事件の犯人と知るとあっさり撤回。挙句の果てに好きでもない同僚を付き合うなど“闇堕ち“していく“クズ男”っぷりを熱演。俳優として一回りも二回りも大きく成長した印象だ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる