Kis-My-Ft2 宮田俊哉×玉森裕太の親友コンビ、「公式が最強」な理由 『ザ少年倶楽部プレミアム』『ANNP』の発言から紐解く

 4月17日に放送された『ザ少年倶楽部プレミアム』(NHK BSプレミアム)内で、印象的なシーンがあった。ゲストにA.B.C-Zの河合郁人・橋本良亮・塚田僚一をむかえ、新企画「キスマイBINGO」を行った当該回。各チーム、選ばれた回答者が「答えた数字」を抜いていき、ビンゴを狙う。

 小さな数字がボードに並ぶキスマイチームは、回答者である玉森裕太に「親友の人数」を質問。「2」「4」あたりの数字を狙った作戦だ。

 質問した北山宏光は「0」のボードを指差し「これだけは避けたいじゃん」と冗談めかして言い、笑いを誘った。また、ライバルチームの河合も「玉ちゃん、そんなにいないイメージだよね」と話す。

 注目の玉森の回答は「ふたり」。見事に読みが当たり「2」のボードをクリアしたことを喜びつつ「なんかちょっと安心した」と、嬉しそうな北山。「どのくらいの付き合いの人なの?」と、二階堂高嗣がたずねた。

 「ひとりは、小学生のときからの同級生」と玉森。続けて「あとは、僕は宮田さんだと思っているので」と、メンバーである宮田俊哉の名を挙げた。

 茶化して逃げることもせず、自信をもって言い切るのでもなく「“僕は”宮田さんだと“思っている”」と、少し照れたような、それでいて相手の受け取り方にも配慮したような、真摯な表現。そんな玉森の回答に、一瞬の狼狽も見せることなく両手を挙げて喜び、満面の笑顔で「親友~!」と手を振る姿がまた、宮田らしい。自分の感情に素直で、包容力があって、明るい。きっと、玉森が好きなのは、こういう宮田なのだろう。

 このシーンを何度かリピートしていると、玉森に対して、北山や二階堂、千賀健永が質問や冗談を続けるなか、カメラにしっかり見切れながらも話題に入らず、静かにしている宮田の表情につい注目してしまう。

 ファンのなかにも、シャイな玉森が公の場で、デリケートな質問を投げかけられることにそわそわした人もいるのではないだろうか。とくに玉森は、かつてのインタビューで「親友」に関する切ない経験を明かしていたこともあった。そんな中で宮田の表情は、自分の名前が呼ばれるか否かの緊張ではなく、玉森の心情を慮る「親友」の顔だった。

 これまでにも、さまざまな場面で互いを「親友」「友達以上」だと公言してきたふたりだが、今回はメンバー全員はもちろん、ともに切磋琢磨してきたA.B.C-Zメンバーもいるテレビ収録の場だ。ゲームの一環とはいえ正式に「親友の人数は?」と問われる、少々かしこまった空気のなか、玉森が素直に、実直に「宮田さん」と答えたことが、少しこそばゆく、なんだか嬉しい。

 人見知りで、あまり外に出たがらない玉森と、人当たりがよく社交的な宮田。ふたり合わせて通称「宮玉」、またの名を「たんまみーや」。

 彼らが親友同士、というのは、キスマイ初心者にはピンとこないかもしれない。かと言って、第三者が説明するのも難しい。というよりも、おこがましい気がする。彼らはとにかく「公式が最強」。妄想と暴走が得意なジャニーズファンさえ追いつけないほどのスピードと濃さで、宮玉は宮玉を更新し続けている。

 「コンビ萌え」を、よく思わない人もなかには存在するだろう。だが宮玉は、いかんせん本人たちからの供給が過多なのだ。

 宮田は、ファンの需要が分かるからこそ、ほどよく宮玉を供給してくれる(広義な意味で、ファンと宮田はオタク同士である)。一方、玉森はマイペース。動きたいように動く。だからこそ、宮田に対する玉森の言動には、ときに重みとリアリティがある。

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