SCREEN mode、『夢色キャスト』が繋いだライブ 豊永利行も登場の下北沢GARDENを振り返る

SCREEN modeライブレポート

 声優・林勇として『ハイキュー!!』などのアニメ作品に出演する勇-YOU-、水樹奈々や三森すずこはじめ数多くのアーティストへの楽曲提供やプロデュースをおこなっている雅友によるユニット・SCREEN mode。今年で活動6年目を迎える彼らが、8月4日、下北沢GARDENにて、『SCREEN mode Summer Live 2019 Laughing Stars』を開催。この日のライブは、彼らのワンマンライブ史上初のゲスト登場を企画したもので、ミュージカル・リズムゲーム『夢色キャスト』で勇-YOU-と共演を果たし、声優・シンガーソングライターとして活躍する豊永利行を迎えた、記念すべき公演となった。

 ステージ袖からそっと歩いてきた勇-YOU-と雅友がライブの口火を切った楽曲は、「ATTITUDE」。雅友のギターの旋律に導かれるようにして、勇-YOU-が歌い始めると会場中の手拍子が交わる。勇-YOU-が「『SCREEN mode Summer Live 2019 Laughing Stars』へようこそ! 楽しむ準備はできてますか? 今日は一日楽しんでいこうぜー!」と叫ぶと同時に後方に現れたサポートメンバーも、ふたりの演奏に新たなメロディを付加。積み重なるサウンドの心地よさに身を任せた勇-YOU-は、序盤からお立ち台に上がり、バイタリティーに富んだ歌声を響かせ、好調な滑り出しを切った。

 「皆に楽しんでもらいたくてアイデアを沢山詰め込んできました!」と勇-YOU-。彼らは、TVアニメ『文豪ストレイドッグス』など数多くのアニメ主題歌を担当してきており、疾走感のあるハードなロックチューンが映えるのはいうまでもない。しかし、それ以上に、バラードナンバーから、陽気なレゲエサウンドを奏でる「ハジマルメロディ」、ファンクロック調の「LOVE and FAKE」まで、とにかく楽曲の幅が広い。この日のライブでも、楽曲が変わるごとに、曲の中に生きる登場人物の人生を見ているような気持ちになった。

 レーベルメイトのTRUE(唐沢美帆)が作詞を手がけた、ジャジーな「友情ごっこ」を艶っぽく歌い上げた後は、ゲスト・豊永利行が登場。勇-YOU-とバトンタッチすると、豊永と雅友、サポートメンバーによるステージへ。豊永はMCでコミカルな話題を持ち出し、いち早く会場の心を掴む。しかし、演奏に入ると一変。複雑な展開の楽曲を変幻自在に歌いこなす。そのギャップが彼の魅力を引き立てていた。その後ステージ上に戻った勇-YOU-が、自身で楽曲を作る豊永に対して「曲、自分で作ってるんでしょ? 天才かよ!」と尋ねると、豊永は「天才なんかじゃないですよ。神です!」と答え、会場を沸かせる。さらに勇-YOU-がコーラスとして参加した「希望の唄」、ふたりのボーカルに会場一体となった「ラクにいこうぜ!」、そしてそれぞれが選んだミュージカル・リズムゲーム『夢色キャスト』の楽曲へと続くと、その絶妙なハーモニーに会場は大いに盛り上がった。

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