中居正広が『ナカイの窓』で見せていた男気とは? イチロー引退ともリンクした別れのさみしさ

 中居正広が、3月30日放送のラジオ『中居正広 ON & ON AIR』(ニッポン放送)にて、イチローの引退について語った。3月21日、東京ドームで行なわれた開幕ゲームの試合後、日付が変わろうとする時間から始まった記者会見を見ていたという中居は、「イチロー選手の終わりなのか、再スタートなのか。んー……ま、組織の“計らい”だと思いますけどね。もう組織の“労い”。労いがあるから、計らいっていうのが生まれてくるのかなって」とコメント。

 マリナーズが東京で開幕戦をしたこと、東京ドームが試合後も席を立たない観客を受け入れていたこと。約束はしていなくても、それぞれが気をくばった対応が、印象的だったと続ける。「なんか昭和の……平成が終わるんですけど、昭和のなんか、懐かしい感じしたなー、あの感じ。人が終わる瞬間、こう全員で見守りながら、ね……1周して、1回ベンチに戻りかけたんだけど、また内野のほうにちょっと駆け寄って、360度見て“ありがとう、さよなら”」。そして「さみしいなーやっぱり、さみしかったね」と、本音をこぼす。

 「野球選手とアスリートと僕らタレントっていうのは比較にならない」としながらも、「学ぶことはいっぱいある」と続ける中居。「物事に対する姿勢」「何かを犠牲にする精神」そして「本番以外が大事だ」という。「人が見えてないところで、しのぎを削って、いろんなものを犠牲にしながら、鍛錬を重ねて。最後の最後まで、闘い続けて……ああいう顔になってゆくのかなと思いますけどね」。

 中居自身も、この春、6年半も続いたレギュラー番組『ナカイの窓』(日本テレビ系)の幕引きを経験したばかり。自分自身のことは、いつも冷静に、何も思わないような口ぶりで話す中居。だが、多くのリスナーには、このイチローの引退会見と周囲の計らい、そして「さみしい」という言葉が、中居の今の状況とリンクして聞こえたに違いない。

 中居が、本番以外を大事にしていたことは『ナカイの窓』で共演してきた南海キャンディーズの山里亮太が、ラジオ『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)3月27日放送回でアツく語ったばかりだ。『ナカイの窓』は、それこそ組織の“計らい”によって最終回をハワイで迎えることとなった。

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